菊池神社は、熊本県菊池市にある神社で、鎌倉から室町時代に活躍した菊池一族を祀る神社です。
菊池氏は、肥後国菊池郷の豪族であり、建武中興において九州における南朝(吉野朝)の首将として九州各地で活躍した。
10代武房の時、蒙古襲来で活躍。
その後、後醍醐天皇の倒幕活動に尽力。
12代武時、13代武重は、北条氏との戦いで討ち死にした。
15代武光は、亡き父や兄の遺志を受け継いで南朝に尽くし、後醍醐天皇の皇子懐良親王を奉じて、南朝全盛時は、九州一帯に広がるまでになった。
13代武重から17代武朝までの約70年間、南朝方に尽くしたことになる。
18代兼朝、19代持朝の時、筑後守護となり、室町期に全盛期となった。
後の加藤清正が肥後を納めるまで、肥後の中心地だったといわれる。
この菊池神社の主祭神は、
贈従一位菊池武時命 12代
贈従二位菊池武重命 13代
贈従三位菊池武光命 15代
また一族の26柱を配祀されている。
こちらをご参考に 菊池氏略系図
慶応4年(1868年)長岡護美の建言により、明治天皇より菊池氏の祭祀を行うように命じた。
この後、菊池城址に造営され、明治3年(1870年)4月28日に鎮座祭が行われることとなった。
明治11年に別格官弊社に列せられた。
この菊池神社は、春の桜・つつじの名所として知られている。
・摂社・城山神社(菊池武房・菊池重朝)
・別宮・雲上宮(懐良親王・良成親王)
・末社・稲荷神社・生目神社(倉稲魂神・生目神)
■所在地
熊本県菊池市隈府町1257(わいふまち)
■例祭
4月5日、10月15日
■菊池歴史館
開館 午前9時から午後5時まで
休館日 年中無休
入場料 大人300円、大学・高校200円、小中学校100円